旅のミラクル

旅に出て気が付いた なるほどな風景、モノ、スキマ写真のいろいろ

「巴里茫々」

巴里茫々巴里茫々
(2012/06/01)
北 杜夫

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この本には2つの作品が入っているが、後者の「カラコルムふたたび」に関してのことを書きたいと思う。
6月に訪れたパキスタン写真UPで書いたが、北杜夫の「白きたおやかな峰」にも触れた。 彼がドクターとして参加した1965年のディラン遠征隊。登山家ではない彼は ベースキャンプに留まって隊員たちの健康維持と安全をひたすら祈っていた。 コックとして参加していた現地の40歳くらいの男、メルバーンと不思議な親しさを
重ねていった。僅かな英語を理解するメルバーンには常にいろいろな注意を受けた。
「いい奴だった」と思い返す事も多かったが、何と26年ぶりに現地を訪れる機会を得た。 著者は 64歳。
番組撮影で参加させられたが、何度もの下痢に悩む。うつ病もあって アルコールやドリンク剤の助けを借りながら撮影をするが 奥まった村で農業をするメルバーンに再会。 生きていただけ良かったが、もはや英語は全く話せず、感情の起伏もない。 望みを聞くと意外にも「男の子が欲しいので」と言う。
今はすべて女の子ばかり。当地では男の子がいないと廃家になるようだ。 日本からカロリーメイトを送ったが届いたのかすら判らない。26年の月日には、作者も我々読者も考えさせられた。 
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/12/05(木) 10:28:28|
  2. | コメント:2
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コメント

「白きたおやかな峰」を読んだので この本も読んでみたいですね。
私も メルバーンに好感を持って読みました。
  1. 2013/12/10(火) 16:43:10 |
  2. URL |
  3. ニャロメママ #-
  4. [ 編集 ]

遠征隊に雇われていた当時、メルバーンはもっと老人かと思っていました。(笑)  でも40くらいだったんですね。  彼らは自分の年もあまり正確に把握してないようです。
実は、北杜夫と一緒に遠征に加わっていた一人と
ちょっとした交流を持っています。(ご本人じゃなく その奥様ですが) メルバーンはけっこう前に亡くなったそうです。 北杜夫氏が再会したのが22年前ですから 早くて良かったと言っておられたそうです。
  1. 2013/12/10(火) 20:53:28 |
  2. URL |
  3. 霧のまち #eCu.QEsU
  4. [ 編集 ]

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